【本】法と社会 新しい法学入門

法とは?をその社会的意味を掘り下げた本。

一番おもしろかったのは、性善説と性悪説のどちらを支持すべきかという部分。

「性悪説の論者によれば、人間は本来反社会的ではあるが、一方において怜悧であるから、理性的打算によってその生来の性向をまげて、社会組織を作りあげたというわけである。(社会契約)(中略)しかし、この社会契約理論は、現存秩序の倫理的正当化の根拠としてはいざ知らず、少なくとも人間社会の歴史的起源に関する説明としては、経験的な根拠がきわめて薄弱であるといわざるをえない。人間がいわゆる「自然状態」から「社会契約」という理性的・辞学的な行為によって、支配・服従の秩序を作りだした、ということは、歴史的研究はいうに及ばず、未開社会や猿の社会などについての研究の成果と合致しない。」

別の所で、ひとつ疑問。

アメリカは判例法?というのがあるようだが、これは裁判所にも立法権のようなものがあるということなのでしょうか?
だとすると、三権分立というのはアメリカではちょっと違うということ??

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