【本】ニッポン日記

ニッポン日記




1945年12月より日本に派遣されたアメリカ人記者の日記。
日記なので、戦後の混乱が詳細に時系列で書いてあり、
いかにして戦後という時代、社会、戦後の価値観が築かれたか勉強になる。


とりわけ面白いのは、「日本人の国民性」。
この時期野日本は、まさに現在のインド。
なまける公務員、すぐ料金をごまかす店員、金・物をせびる若者。
今の日本人のモラルは、経済成長に裏打ちされた部分が多くあるので、
日本人の国民性に対する過剰な評価は危険。
とりわけそうした風潮が最近ある気がしたので。



近衛は言った、
「私個人だけの問題なら、清水の舞台から飛び降りるのを躊躇するものではないが、
われわれが念頭におくべきなのは、一個人の運命ではなくて、
実に三千年の歴史をもつ国家全体の運命なのである。
われわれは個人的冒険をおかすようなつもりで、国家的冒険をやるわけにはゆかない。」

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