【旅】モンゴル孤児院での実験

モンゴルに今回行った目的は、遊牧民ホームステイ&インターンだけでなく、孤児院の調査も主な目的。 意外とそれなりに専攻の開発経済の勉強もしている訳です! ここからは、「経済学って役に立つの?」って思ってる人ほど読んで欲しい。 今回は、モンゴルの孤児の「公共心」に関する実験を、「公共財ゲーム」というものを用いた。 単純に言うと、まず5人一組となって、最初に一人づつ10ドル貰えたとする。うち、いくらかを拠出して、橋を造ろうとする。 例えば、5人がそれぞれ、1ドル、3ドル、0ドル、10ドル、6ドル出したとする。これで合計20ドル。これで橋を造ると、投資の二倍の額の収入、今回なら40ドル得られた。 これを5人で等分する。すると、一人あたり、8ドル得られる。こうすると、得する人と損する人が出ていることが分かる。10ドル出した人は、損だよねー的に。 もう少し、別の工夫も今回の実験ではしてますが、最初にいくら出すかという所で「公共心」を見てます。 今回は、モンゴルの孤児は、昔理不尽な扱いを受けて孤児となったために、公共心が低いのではないか。を実証しようとしました。 例えば、男の方が公共心が低い、兄弟がいない方が公共心が低いと分かれば、そうした子に集中的に教育などを投資すれば良いと分かります。 こうした、資源を効率的に配分できる学問が経済学の一つの特徴です!なので経済学部を見捨てないでw ちなみにモンゴルは、マンホールチルドレンで有名です。孤児が寒いために、インドのように路上に住めず、マンホールに住んでいます。実際それらしい子は、ウランバートルで見られます。 今回、自分が訪ねた孤児院は豪華なキリスト教系孤児院と市立孤児院。 キリスト教系は、施設が綺麗。パソコンルームもあるし、外にはバスケコートもあるし。たまに脱走があるらしく、僕らのくる直前に2人脱走したらしいw 市立孤児院は、普通の寮って感じ。小学生から大学生まで住んでるようで、色んな子供がいました。ここでは、学校から帰ってくると農作業をしなければならないらしい。 ちなみにモンゴルの孤児は、親が死んだり、虐待で逃げて来たりという理由が主らしい。 子供たちは、人懐っこくて、NARUTOとかで盛り上がっていたのですが、実験が終わった後に、獲得した賞金(ドル)ごとに景品をあげる時間になって、やはりここは途上国とも思える自体が。 一部の子供が、自分たちに「ドル、ドル」とせびりだしたり、他の子の賞金を奪ったりと、貨幣経済導入による混乱が。。。 仲良くなったがために、余計辛かった。。。 確かに、途上国を旅していて、仲良く成った現地人に最後に金をせびられたり、金を盗まれたりという話は良くあるもの。それを中学生にやられると、なお辛い。 本当は、みんなに平等に同じ賞品を渡すべきだったなーーーーー まぁでも、モンゴルの子供は単純でかわいいw ひたすら「螺旋丸」とか言ってNARUTOの技を出したり、日本の曲を歌ってくれたり、楽しかった!

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