【本】「町おこし」の経営学―ケーススタディー・地域経済活性化 官と民の新たな関係

星3つ
100円で購入ー

三井物産が行っている町おこし「コンサル」的なものを2例取り上げている。商社がこんなビジネスやってんだ。と知るため程度の本なので新品で買う必要はなし。

岡山と北海道の町を取り上げているが、岡山が秀逸。
ディベートでいうケースづくりに似ていると読んで思った。
岡山の町は、「農産物の販売チャネル」「過疎化」「退職する団塊世代」「農業後継者不足」すべてを解決する手だてとして、基幹産業の農業で町をおこした。
地方振興といえば、「観光」。といった発想がありがち。
しかし、物産社員は「基幹産業を変えねば町は変わらない。」という。

地方振興と言えば、「あの町が郷土資料館を作ったからウチでも。」といった発想がありがち。
これに対し、物産社員は「誰もやってない事をしないと、人は来ない。」という。

他にも、三井物産の契約書には必ず「解散条項」を入れる事で、会社存続のインセンティブとする。行政は内部の問題を自分から語ってくれない。
などなど

これから当分頭に残るメッセージが多い。

ただ、内容の4割は商社マンの心構えみたいな内容で、町おこしのみに興味がある人には向いてない。本の章立て、ケースの内容もデータに裏打ちされているようで、不十分な内容。実際安っぽい本。

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