【本】堂々たる政治

星3つ
与謝野さんが財務大臣だった時にお会いして、本人から頂いた。

内容は、小泉と阿部の時代の政治を振りかえろう。

まず、自民と民主に違いがなくなったのは阿部以降ではないかというのが与謝野さんの考え。小泉さんの劇場型を再現しようとする流れが自民にもあり、世論に流されるところに問題意識を感じている。
国民の声だけでなく、政治理念をもって政策を実行するのが自民党の強み。それは安保しかりな訳で。
 そんで、劇場型な理由は小選挙区制にもあるんじゃない?というのが面白い。今の日本では二大政党制が理想とされているけど、多様な価値観が存在する現在に、政党は二つで良いのか??小選挙区では結局似通った政策を打ち出す二大政党。
 そこで与謝野さんは中選挙区制復活を提案する。一選挙区から3人とか選ばれる中選挙区制では住民の多様な選好を反映できる。しかも、新人候補が現職がいたとしても立候補できるというメリットもあるー。
 もう一つ、この本のレビューとしておきたいものは、「日本の目指す成長は?」自分たちは生まれて低成長しか経験しておらず、どの程度日本が経済成長すれば全うなのか全然肌感覚でも分かんない。
 与謝野さんはグリーンスパンの言葉を引用して、「技術先進国にある国は歴史的にみてせいぜい3%成長」という言葉を引いて、人口減少する日本では2%成長すれば良いと言っている。これは、かなり自分には新鮮!
政治には、もっと成長を!と常に願っていた自分が、「今年は2%成長しました」と聞いたら、これから政治家をほめてやることが出来るかもしれないw もちろん政治の力ではなく、企業努力がおおきいと思うが!
 てことでまた読み返すと思う一冊。

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