【本】朝鮮人学徒出陣―もう一つのわだつみのこえ

星3つ
朝鮮人学徒出陣の歴史が丁寧に押さえられている一冊。
取り分け、メディアに関する資料が抱負。
ただ、朝鮮人学生の「声」に関しては文章が少ないのが残念。。

 併合後の朝鮮人に関する考えは、この本を読んでさらに困惑。
皇民化政策が、欧米による侵略を守るための手段として取られ、かつそれに共感する親日派朝鮮人(あるいは確信犯的に)がいて、一方で単なる占領政策と捉える人もいたと。
 戦術的に皇民化政策を選んだ理由が分かる本ではある。当時の、欧米が進出する危険性を考慮すれば、日韓の力で対抗、それも「心」の部分で「天皇への忠誠」を軸に結束する必要性を感じるかも。
 (もちろん皇民化政策を正当化するものではない。)

ただ一つはっきりした事は、ナチスと日本の併合の違いは前者がユダヤ人の絶滅政策を取ったのに対し、日本のはそうではないという事。
当時の日本が朝鮮に期待した役割は何か、まだはっきりしない

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