財政破綻のシュミレーション(下)

留学中にまとめた財政破綻のシュミレーション(下)です。今回は、どうすれば財政破綻は防げるのかをまとめています。

財政破綻を防ぐために  

¡財政再建のめどを、異次元緩和の出口前に立てないと国債の利払費が税収増加のペースを上回り、国債の償還が困難に。
¡利子率は、期待を織り込むため、成長率及びインフレ率よりも早く上昇。
¡歳入に余裕を持たせつつ、歳出を削減する必要。
¡政府債務の収斂のためには消費税は24.7%まで引き上げ必要(OECD平均:20%)。(東京財団)
¡消費税は景気よらず安定している
¡高齢者は社会保険料を払っておらず、所得税も払っていないことが多い
¡井堀先生の試算では、必要な消費税率は25~30%
¡年金の支給は80歳からに。


¡我が国に求められる経済成長水準: 名目成長率5%NIRA 総合研究機構)
¡税収も社会保障の自然増以上に増加することになる
¡ただし、名目経済成長は、ここ数年0-3%
¡一方で、就業者数変化: 2010年代:-0.6%, 2020年代:-0.8%, 2030年代:-1.2%
¡上記の減少を埋めるために、労働者生産性の向上は必須。だが、現状1.4%であり、十分な実質成長率ではない。 
 
日本の財政の持続可能性についての評価 
¡日本の財政状況は、国債の保有構造から直ちに危機が表面化する可能性は低いと市場は見ている。ほぼ国内で閉じた資金循環の中で、国債を買い支えているのは実質的には家計の金融資産であり、こうした家計金融資産保有特性が金融機関の投資行動に反映され、長期金利は上昇しにくい構図ある(東大経済学部「財政破綻後の日本経済の姿」に関する研究会
¡IMFも日本からの資金流出の可能性は低いと見ているIMF
¡三菱東京UFJのストレステストシナリオでは、財政破綻は、「起こっても不思議はない」とされている
¡(震災以後、やや変化したものの。)依然として経常収支は黒字である。
¡経常黒字は貯蓄と対応。

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