財政破綻のシュミレーション(中)

留学中にまとめた財政破綻のシュミレーションの(中)です。今回は、財政破綻が起きるとどうなるのかをまとめています。

財政破綻したらどうなるか?  


¡ギリシャとの違い
¡ギリシャは、ユーロ建てで、海外投資家(ドイツ・フランスなど)がギリシャ国債を買っていた。
¡ギリシャは、ユーロを独自に発行できないので、財政ファイナンスはできないが、海外投資家に対して借金を踏み倒すことは可能。
¡一方、日本は、財政ファイナンスは可能だが、そうした場合、日本の金融機関と日本国民がダメージを受ける。
¡日本は、ギリシャと違い、財政破綻と同時に金融危機が発生する。



¡我が国の財政破綻は、金融恐慌を伴う。
¡金融機関の保有する国債価値が大幅に低下するため、金融機関自体の経営が不安定化。特に多くの国債を保有するのは、日本郵政(ゆうちょ銀行・簡保生命(210兆円)、生命保険会社(137兆円)。
¡金利上昇
¡設備投資の減少
¡変動金利による住宅ローンを保有する家計の負債が急増
¡銀行への取り付け騒動(Bank Run)の発生。それにより、倒産する金融機関が発生する可能性
¡銀行貸し渋りを起こし、倒産する企業が発生する可能性


¡財政ファイナンス -----  インフレ
¡インフレにより実質年金、生活保護目減り
¡急激円安
¡各企業のドル調達コストが上昇
¡輸入物資の価格は(備蓄量にもよるが)上昇する
¡特に石油・石炭・天然ガス・鉄鉱石などの資源輸入に影響
¡輸入薬品の価格が上昇。
¡医療機関へもダメージ


¡社会保障費の削減と負担の増加
¡カバレッジの縮小+自己負担の増加
¡年金の支給年齢の引き上げ
¡公共事業、大学助成、ODA、警察なども削減
¡増税(消費税 etc
¡国有資産の売却(株式、国有地(官庁、空港など))
¡夕張の例
¡員数を半減、給与を20%削減
¡市民病院の病床数101診療科半減、スタッフの半減、人工透析の受け入れ中止
¡市民プール、公衆便所、図書館、老人ホームの閉鎖
¡小中学校の統併合(全11校)

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