【本】生物と無生物のあいだ

星5つ
やっと借りてよんだ。
作者は学者ながらも、非常に文章が「うまい」。

これは2つの意味があって
まず、
*表現がわかりやすい。
レトリックが上手。難しい話でも、読者に簡単にイメージさせられる。
レトリック上手になりたい。
ただ、なんかレトリックが洋物?っぽいw。

*文脈を大切にしてる。
こういった、科学もの。って大体が大切な知識、定義の部分を飛ばす。
この本でもそれは、ご多分に漏れない。
残念ながら。
でも、自分がすんなり読めたのは、歴史を追いつつ話しをすることで、知識が蓄積されて、徐々に補うことが出来たのだと思う。
(ただ、生物を自分が選択していたからかもしれない。)

あと、個人的なボストンとかでの生活を閑話休題にしてて、読むの疲れないでいられた~

ほかに雑多なこととして、
*生命とはなにか
というものが少しわかった。
例えば10kg食べるとどうなるのか。
もちろん一部しか消化されないが、体重は思ったほど増えない。
なぜなら細胞は次から次に「動的」に入れ替わっているから。
生命は「動的平衡」にある。という考えには賛否両論あるらしいが、自分には納得のいく一つの答えだったと思う。

*生命は操作できない

ネズミの細胞におけるアミノ酸を一つノックアウトしても、ネズミは調節し、全く健康に成長する。
一方、細胞を部分破壊してみると、ネズミは調節できず死にいたるという実験を行っていた。

「生命を操作する」ことは容易いことではない。
やっぱり出来ない事なのかもしれない。
などなど考えた本。

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