【本】昭和史 1926-1945

星4つ
頂き物。日露戦争から終戦まで。

中村粲「大東亜戦争への道」と比較すれば、
-文章が分かりやすく、日中戦争への経緯が理解しやすい。
-中国内部、東南アジアへの展開については説明が少ない。
-とりわけ戦線の展開についての記述が少なく、南京虐殺、上海事変、盧溝橋事件などを整理することができない。
-個人に焦点があたることが多く、「坂の上の雲」ように個々人の人となりが伝わってくる。
-日米開戦についての記述が詳細
-資料の引用などはある程度丁寧に取られている。

といった感じ。
歴史の反省として、
・日本は国際社会での立ち位置を分かっていない。
という点が指摘される。日露戦争、勝第一次大戦の勝利などの「偶然」が日本人に「大日本帝国」という幻想を持たせた。そうした幻想は今の日本ではないが、それに繋がる危険性は今もある。軍事的パワーバランスではない、日本が世界における役割を考えられるようになりたいー

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